アンサンブル室町による
室町のミサ Messe de Muromachi (委嘱作品・初演)
公演に寄せて
時は室町時代後期。ヨーロッパよりキリスト教とともに西洋音楽が日本に伝来した。日本人の心に初めてキリスト教信仰の火が灯されたとき、古来の和楽器と西洋の楽器を持ち寄って、こんなミサが行われていたとしたら......そんな想像が生み出す架空のミサ。アンサンブル室町ならではの和楽器&古楽器のハイブリッドが、大オルガンと対峙して奏でる祈りの音楽に、舞踏家がその肉体を通して「根源的な何か」をもたらす。
― 柿沼唯 ―
僕が踊りを踊る上で、一番大切にしていることは、肉体と空間と精神の震えです。それは即ち、今、生きているということの証です。 そういう意味では、古楽器もまた、時を超えて、あらゆる震えと共に生き続けてきたのではないでしょうか?瞬間に賭ける舞踏家の肉体と、東西の古楽器が出逢った時、そこにはどんな新たなる震えが生まれるのか?震えに触れることが出来るのは、震えだけ。
― 田中誠司 ―
委嘱作品・初演
柿沼 唯 Yui Kakinuma
東京藝術大学作曲科卒。松村禎三、永冨正之、尾高惇忠の各氏に師事。武満徹氏のアシスタントを務める。 日本交響楽振興財団第9 回作曲賞入選。第3回「今日の音楽」作曲賞第2位入賞。第1回出光音楽賞受賞。国内外のオーケストラから作品の委嘱を受ける他、オルガン曲も数多く手がけ、2010年にはサン=ベルトラン・ド・コマンジュ(フランス)のオルガン作曲コンクールで、<巡礼の笛>が Marcelle et Robert de Lacour財団賞を受賞。2021年には能とパイプオルガンと合唱のためのオペラ「天鼓」が初演され、好評を得た。武蔵野音楽大学非常勤講師。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所講師。
舞踏
田中誠司 Seiji Tanaka
大野一雄舞踏研究所にて、大野慶人に師事。
2011年、郷里の奈良に田中誠司舞踏スタジオを開設。同年5月、日独交流150周年記念の一環として招待を受け、「デュッセルドルフ舞踏フェスティバル」に出演し、好評を得る。近年の主な活動として、2017年、2019年、2021年、ドイツ 4 都市、ベルギー、スイスにて、舞踏公演&ワークショップツアーを行う。その他、国内及びヨーロッパ各地で精力的に公演やワークショップを続けている。 http://web1.kcn.jp/seijitanaka/
芸術監督
アンサンブル室町メンバー
和楽器
尺八 黒田鈴尊
篳篥 三浦元則
笙 石川高
箏 日原暢子
琵琶 久保田晶子
古楽器
Violin 須賀麻里江
Violin 髙岸卓人
Viola da gamba 和田達也
Violoncello 山田慧
Cembalo 桒形亜樹子
Organ 大平健介
Counter tenor 久保法之
制作協力
東京コンサーツ
照明
松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)
チケットについて
2023年2月13日(月)10:00発売 / 全席自由
一般前売 4,500円 一般当日 5,000円
学生前売 2,500円 学生当日 3,000円
チケット予約:
◆カンフェティ
電話予約: 0120-240-540 *通話料無料
(受付時間 平日 10:00 ~ 18:00 ※オペレーター対応)
◆リリア・チケットセンター
電話予約: 048-254-9900 (10:00 ~ 19:00)
※窓口での販売もございます
お問い合わせ
アンサンブル室町事務局 office@ensemblemuromachi.or.jp
協賛
(株)日比谷花壇
(株)メイシン マテリアル
助成
公益財団 朝日新聞財団
公益財団 野村財団
独立行政法人 日本芸術文化振興会